
011-020
011キャンバス
くだらないと僕は言った
キャンバスに描かれた淡い、淡い
狂ったように筆を持ち、
絵の具を浴びて汚れたエプロン
本当に、
君が小さく同意して、
けれどその瞳はまっすぐキャンバスの天使に向いていた
[ キャンバス ]
07/03/27/Harasu Uun
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012繰り返し
どこへ行こうかと君が笑う
その瞬間がいとおしくて
何度も何度も 僕は同じ夢を見る
[ 繰り返し ]
07/03/27/Harasu Uun
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013ネーム
たまたま会っただけ
赤ペンを仕入れにコンビニに行って、
たまたま会っただけ。
そしてたまたま
私は彼の名前を知らない。
[ ネーム ]
06/07/17/Harasu Uun
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014鐘
沈黙を破ったのは鐘の音だった。
厳かに緩やかに静寂を切り裂いていくその音は、
僕の身体の諸機能を止めた。
目の前の君は柔らかに嘲笑う。
「――」
言われた言葉はもはや何の意味ももたなかった。
鐘が、啼く。
[ 鐘 ]
06/07/01/Harasu Uun
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015夕暮れ
夕暮れの中でほほ笑む君を見て、
なんだか無性に泣きたくなった。
[ 夕暮れ ]
06/07/01/Harasu Uun
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016blue blue
そうだ、空は青かったはずなんだ。
視界が真っ青に埋められている。
見上げた空がこんなに青かったなんて、
今はじめて気づいたように小さくため息。
そうだ、海は青かったはずなんだ。
髪が蒼く揺れている。
見下ろした海がこんなに蒼かったなんて、
今はじめて知ったように小さなキス。
君と一緒ならすべてがいとおしく思えるよ、
それがそう、たとえば汚れた世界だったとしても。
見ろよ、地面はこんなにくすんでる。
けど顔を上げれば視界は青で染まるんだ、
顔を下げれば髪が蒼に染まるんだ。
そうだ、君と一緒なら、世界は青く、蒼く、美しかった。
[ blue blue ]
10/09/15/Harasu Uun
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