私の世界

私の世界
001-010









001存在

消えて、なくなってしまいたい。
世界に光が差す前に。
……何もかも、無に返れば。
それで全て救われるのに。

哀しいんだ。どうしようもなく。
苦しいんだ。わけもわからずに。

ねえ、私はここにいるよ。

死んでしまいたい。
そうすれば、楽になれる。
無になってしまいたい。
そうすれば、楽なのに。

でも、死にたくない。
生きていたい。

私も、今ここに存在しているから。


あなたは今、どこですか?

[ 存在 ]
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002私欲

星が欲しい。

夜が欲しい。

あなたが欲しい。


全てが欲しい。


こんな私はワガママですか?

自分にはないものを、
綺麗で、きらきらする物を、
私が欲しがっちゃ、
駄目ですか?

ないものが欲しい。
でも、自分が欲しい。


汚いままの、素のままの『私』が欲しい。

[ 私欲 ]
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003夜

夜が嫌い。
昼が嫌い。
あなたが嫌い。

私を独りにするから。

私に自由を与えるから。

夜が好き。
昼が好き。
あなたが好き。

これって、矛盾してますか?

[ 夜 ]
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004希望

私はもう、誰も信じないと、
そう決めたはずなのに。

裏切られるくらいなら、
いっそのこと信じなければいい。

そう思っていたのに。

君と会って、私は変わって。
そして私は、
信じたくなる。




一つの希望が私に届いた。

[ 希望 ]
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005涙

君の瞳から、
何かが堕ちた気がした。
私の瞳から、
何かが堕ちた気がした。

そっとそれを拭うと、
私はふと笑いたくなる。



君も、同じ気持ちかな。

[ 涙 ]
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006喜び

私は生きている。


こうして確かに存在していて、
地面に足をつけている。
私は立つことができる。
歩くことが、
声をあげることが、
話すことが、
動くことが、
感情を持つことが。


私は生きている。
誰にも劣らず、また誰よりもすぐれているわけでもなく。


私は確かに、生きている。


赤い血が流れて、
空気を吸って、


生きる喜びを、感じていられる。

[ 喜び ]
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007朝

太陽が昇りました。
とてもあつくて、
そして大きかった。


朝になりました。


私はまだ、生きていますか??

[ 朝 ]
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008最果て

どこまでも続く、
ただただ延びる道があった。

どこまで歩けばいいんだろう。

僕らは、ただがむしゃらに歩いていて。

ただ、がむしゃらに叫んでいて。

いつまで歩いていればいいんだろう?

最果ての町に着くまで。
僕らの、
僕の居場所に着くまで。

いつまで、いつまで叫び続ければいい??


それはただ単に 最果てへの道で。


声が枯れるまで。
足が折れるまで。

僕らは・僕は、


どこまでも、歩き続ける。

[ 最果て ]
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009落下

光が見えた。


どこまで落ち続ければいいんだろう。
クルクルと回る頭は既にからっぽで、
何も 何も
考えることすらできなかった。


私を堕とすのは、
まぎれもなくあなた自身で、
また、
私に手を伸べるのは、
同じくあなた自身で。



クルクルと回る頭は、
何も 何も
考えることすらできない。
だから、
だから、


あなたがなぜ、
私に手を伸べるのか。


それすらも分からなかったのです。

[ 落下 ]
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010真実

何も分からなかった。
全てが偽りに見えて、
いつか消えるんじゃないかと、
これは夢なんじゃないかと。
そう、
ずっと思っていた。

私は不器用だから、
何が本当で、
何が偽りか、
それすらも分からなくて。
だから、


あなたに会うたびに感じる、
苦しいような、
ずきずきした胸の音が、

いつしか愛だということにも気付かずに

ただ、ただ。
のたれ死ぬだけなのです。


あなたに愛されたかったのに。

あなたを愛したかったのに。



それすらも分からなかった私は、

いつしか、
美しいとはいえない死に方で、
あなたの前で、
消えて 消えて、

その存在が、
無くなって 逝くのです。

[ 真実 ]
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